1 はじめに
今日からブログを開設しました。くわしくは「このブログについて」をご覧ください。
さて、ワイン好きとしては外せないフランス。2017年ころ、フランスに旅行した際、シャトー・オー・ブリオン(Château Haut-Brion)に訪問することができました。まずは、この時のことを書いてみたいと思います。
最初の記事にオー・ブリオンを選んだのには理由があります。
オー・ブリオンは、ボルドーワインの1級に格付けされているのですが、この格付けは、1855年に遡ります。
この年のパリ万博の際、ナポレオン3世が、世界中から集まる訪問客に向けて、ボルドーワインに格付けが必要だと考えました。そこで、 ボルドー市の商工会議所が、赤ワインを1級から5級にランクをつけることになりました(白ワインは、ソーテルヌとバルサックの甘いワイン(貴腐ワイン)のみ第1級と第2級に格付けされました。)。
これが、1855年以来、ボルドーワインの公式格付けとなっています。
格付けされた赤ワインは、1つを除いて、すべてがメドック地区のものですが、その例外である1つがグラーヴ地区のオー・ブリオンです。
このブログも、そのような唯一のブログになる、という願いを込めて、最初の記事にオー・ブリオンを選んだ次第です。
2 シャトー・オー・ブリオン (Château Haut-Brion)
門から建物までは結構遠いです。
良い感じにブドウが育っていました。
中では、タンクがずらりと並んでいました。
樽も自社製です。
お隣のラ・ミション・オー・ブリオン(Chateau La Mission Haut Brion)へ。
中庭が美しい。
3 テイスティング
そしてお待ちかねのテイスティング。いずれもセカンドで、左がラ・シャペル・ド・ラ・ミッション・オー・ブリオン2011、右がル・クラレンス・ド・オーブリオン2011。
ファーストは出してもらえないか聞いてみたところ、ここでは出せないが、卸している専門店を教えてくれるとのこと。その後、ボルドー中心街の螺旋階段で有名なお店ランタンダン(L'INTENDANT)でシャトー・オー・ブリオン1996を購入しました。
4 オー・ブリオン96の味は?
後日、フレンチレストランに持ち込ませてもらって、日ごろお世話になっているシェフとソムリエさんにもおすそ分けしつつ、味わう機会を得ることができました。
通常、赤ワインの風味は、大きく分けて渋味、酸味、甘味で表現することができるのですが、この時に飲んだオー・ブリオン96は、そのすべての味わいが寸分の狂いもなく一体化しており、何かが目立っているわけでもなく、何かが引っ込んでいるわけでもなく、多角形のチャートが真円を描くかのような統一感があり、非常に驚きました。
もう二度とこのワインには出会えないかもしれません。貴重な経験でした。
【ボルドー旅行の連載もご覧ください。】