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1 トリュフ狩りが体験できるって?
この日は午前中から、トリュフを採取し、トリュフを使った商品を製造している「Savini Tartufi」という会社を訪問しました。
トリュフ狩りの体験をするためです。
オフィスに到着し、まずは、その場にいたスタッフのルカさんに、簡単なイタリア語であいさつ。
私は、フランスやイタリアに行くときは、その直前に簡単なあいさつ程度の会話をかじってから行くことにしています。
現地の人々の多くは、程度の差こそあれ、英語は話せますが、やはり自分たちの言葉を少しでも話してくれると、ほとんどの方は嬉しそうです。そうすると、サービスが良くなったりするので、こちらとしてもありがたいのです。
ルカさんは、この日のトリュフ狩りに同行してくれるとのこと。私たちは日本から来た、などと話していると、続々と参加者が集まってきました。
この日の参加者は私たち以外にはドイツから来た女性1名、カナダから来たカップル2名、ブラジルから来たファミリー4名でした。
2 どうやって採るの?
まずは、オフィス1階のショップで、ルカさんのガイダンスを聞きます。
トリュフは人間には見つけられず、嗅覚の優れている動物に手伝ってもらう必要があること、むかしは豚に手伝ってもらったけれども、豚は見つけたトリュフを食べてしまうことがあるので、現在では犬に手伝ってもらっていることなど、いろいろ教えてくれました。
ガイダンス後、車に乗り込み、トリュフが取れる森に向かいました。
手伝ってくれる犬の名は、ジオットとビルバ。
それぞれ嗅覚が及ぶ範囲が異なるようで、ジオットは広範囲の匂いをかぎ取るのが得意。ビルバは近距離の匂いをかぎ取るのが得意。
ジオットは森の広範囲を移動するので、迷子にならないよう、首に鈴を付けます。
森に入ると、ルカさんが犬たちに、「Dovʼè?Dovʼè?Dai!Dai!(どこだ、どこだ、がんばれ、がんばれ)」と声をかけ続けます。
しばらくすると、犬が1本の木の下を掘り始めます。数分掘り続けると、トリュフがポロっと出てきます。
この日は、白トリュフの解禁日でもあったので、白トリュフも収穫できました。
3 香り高いトリュフ尽くしのランチ
オフィスに戻ると、トリュフ尽くしのランチです。
参加者全員で大きなテーブルを囲んで、まずはイタリア語で「Salute!(乾杯!)」。それからトリュフ料理を堪能しました。
ここで出てきたお料理の一部をご紹介します。
ちなみに、隣になったドイツ人の女性は、「ドイツからボーイフレンドと12時間かけて車でここまで来たんだけど、彼はトリュフに興味がないから、このトリュフ狩りには1人で参加したのよ。あとで彼が迎えに来てくれることになっているわ。」とのこと。
「いいなぁ。僕たちは飛行機で12時間だったよ。」と言ったら、「そっちの方がいいわよ。自分で運転しなくていいんだから。」と。
長い距離を飛んできたので感覚がマヒしていましたが、確かに近隣の国に住んでいても、ここまで来るのは楽ではないよな、と改めて思いました。
なお、「Savini Tartufi」の商品は、日本でも楽天や、「EATALY」というイタリア食材専門店などで購入することができます。
この記事の最後に、史上最大級の白トリュフをご覧ください。
次回は・・・馬に乗ります。