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1 クロアチア
私は、このクルーズで初めて、クロアチアを訪れました。
クロアチアは、正式には「クロアチア共和国」(Republika Hrvatska)といい、東ヨーロッパのバルカン半島に位置する共和制国家です。
首都は、ヴェネツィアのほぼ真東に位置するザグレブ(Zagreb)です。
本土では西にスロベニア、北にハンガリー、東にボスニア・ヘルツェゴビナ、セルビアと国境を接しています。
西の海岸線はアドリア海に面し、対岸にはイタリアがあります。
今回のクルーズの寄港地の1つでもあるドゥブロヴニクは飛び地になっていて、東側でモンテネグロと接しています。
1,000を超える島々があり、ディナル・アルプス山脈と呼ばれる山脈が、アドリア海沿岸に北西から南東へ645kmの長さで横たわっています。
2 スプリト
クロアチア語で「Split」と書きます。
クロアチア南部スプリト・ダルマチア郡の主都で、ダルマチア最大の都市です。
アドリア海の東部の、小さな半島に位置します。
船は無数の小島を抜け、夜明け過ぎに、港に到着しました。
3 ディオクレティアヌス宮殿(Diocletian’s Palace)
スプリトには、最も印象的なローマ時代の遺跡の1つとされているディオクレティアヌス宮殿があります。
これらの遺跡は、アドリア海沿岸のローマ時代の最も価値のある建造物といわれています。
ローマ皇帝を退位することを決めたディオクレティアヌス皇帝は、隠棲するために、3世紀末から4世紀初頭にかけて宮殿を建設し、西暦305年5月1日に退位した後に定住しました。
「宮殿」とはいっても、宮殿自体だけでなく、軍の駐屯地を収容するための建物も含まれています。
宮殿全体は約30,000平方メートルを占めていました。
現在は、スプリトの旧市街として、狭い通りにある古い建物の中に、数多くのショップ、カフェ、レストランがあります。また、アパートもあり、約3,000人が住んでいます。
ネクタイで有名な「CROATA」の支店もここにあり、私はちょっといいネクタイをここで購入しました。
さて、前置きはここまでとして、「青銅の門」から宮殿に入っていきましょう。
中は地下洞窟のようになっており、お土産物屋がひしめき合っています。
外に出るとすぐに「聖ドムニウス大聖堂」が見えてきます。
東の「銀の門」を抜けると、商店街のようになっています。
城壁伝いに進んでみます。
すると、緑が見えてきました。
中心部には「グルグール・ニンスキ」の像が立っています。
どうやらパワースポットらしく、足の親指は皆さんが触るのでピカピカに光っていました。
グルグール・ニンスキは、10世紀に、当時開かれた宗教会議で、教会でのスラヴ語の使用が禁止されたことに抵抗した司教で、クロアチアのラテン語化に抵抗しスラヴ語の保護に貢献した人物といわれています。
宮殿の中にもどって、「スプリト市立美術館」に入ります。
そこまで大きな美術館ではないですが、人も少なく、少し落ち着ける場所でもあります。
宮殿内を散策します。
タイムスリップしたような街並みが印象的です。
そろそろ出航の時間が近づいてきました。
「Vestibul」と呼ばれる玄関から青銅の門を抜けて船に戻ります。
夕暮れ前の青空のおかげで、船の部屋からスプリトの町がきれいに撮れました。