- 前回記事はこちら
- 1 アヴィズ村
- 2 ブドウ畑
- 3 UNION CHAMPAGNE
- 4 Champagne Franck Bonville
- 5 Champagne Paul Sugot
- 6 ちょっと歩き回ってみます
- 7 Champagne Binet
- 8 Champagne Louis Roederer
- 9 Champagne Sanger
- 10 Champagne WARIS HUBERT
- 11 Champagne Simon-Selosse
前回記事はこちら
1 アヴィズ村
アヴィズ村(Avize)は、フランス北東部のマルヌ県にあるコミューン(基礎自治体)です。
村のブドウ畑はシャンパーニュのコート・デ・ブランというエリア内に位置し、シャンパーニュのブドウ畑の分類では「グラン・クリュ(100%)」に分類されています。
ワイン、特にシャンパーニュラヴァーの方々にとっては、憧れの場所の1つです。
シャンパーニュは主要産地がいくつかあり、「白い丘」を意味するコート・デ・ブラン(Côte des Blancs)もその1つです。
コート・デ・ブランは、白ブドウ品種だけで造るシャンパーニュ、ブラン・ド・ブラン誕生の地としても知られていますが、その中心部に位置するアヴィズには、多くのシャンパーニュメゾンがあります。約400のワイン生産者が年間3,350トンのブドウを収穫しているといわれています。
特に、コート・デ・ブランでは、大手メゾンの上級キュヴェが造られているほか、現在のレコルタン・マニピュラン・ブームのきっかけとなったジャック・セロスの本拠地があることが、ワインラヴァーを惹きつけ続けるゆえんです。
ちなみに、レコルタン・マニピュランとは、シャンパーニュ地方でブドウ栽培から醸造まで自社で一貫して行う栽培醸造家のことです。
では、宿泊している「Les Avisés」から歩いて巡ってみましょう。
2 ブドウ畑
3 UNION CHAMPAGNE
ユニオン・シャンパーニュは、生産者のノウハウを結集したいという15の協同組合が集まって結成された団体です。
ウェブサイトを見ると、まるで未来のシャンパーニュ工場のようです。
4 Champagne Franck Bonville
ユニオン・シャンパーニュと同じパステュール通りに面し、ユニオン・シャンパーニュのお隣にあるメゾンです。
私が知る限りでは、ロゼ以外はすべてブラン・ド・ブランという徹底ぶりです。
5 Champagne Paul Sugot
1901年創業のレコルタン・マニピュラン。
自社のブドウで生産できる本数は約55,000本相当ですが、うち40,000本相当は果汁のまま大手生産者に販売するので、自社ブランドで販売している本数はわずか約15,000本という少量生産。
ちょっと前に訪問した「Champagne Montaudon」も、このようなスタイルをとっているのですが、大手のどこに販売しているかは、厳秘とのことでした。
たぶん、口が裂けても言えないほどの秘密なのでしょう。
6 ちょっと歩き回ってみます
坂の途中に「DOMAINE DES CHAMPAGNES LECLAIRE」があります。 道が狭いですが、車で入れるのかな・・・?
シャルル・ド・ゴール広場の中に、役場もあります。宮殿のようです。
7 Champagne Binet
8 Champagne Louis Roederer
日本でもかなり有名なルイ・ロデレールです。
9 Champagne Sanger
10 Champagne WARIS HUBERT
11 Champagne Simon-Selosse
「シモン・セロス」は、アヴィズ村のレコルタン・マニピュラン「レオン・シモン」の当主クリスチャン・シモンと、同じくアヴィズ村のジャック・セロス(現当主アンセルム・セロスの父)の妹、オデット・セロスとの結婚によって、1960年に誕生したレコルタン・マニピュランです。
同年に生まれた息子、フィリップ・シモンが1990年にメゾンを継承し、3代目の当主となりました。
ジャック・セロスが樽を使うのに対し、シモン・セロスはステンレスタンクを使用します。
現当主・フィリップが目指すブラン・ド・ブランを完成させるのに、ステンレスタンクでの発酵が絶対に必要なのだそうです。
さて、シャンパーニュが飲みたくなってきたところで、この連載を終わります。
連載の最後に、シャンパーニュの旅に必携、訪れなくても訪れた気にさせてくれる本をご紹介します。ソムリエ試験やワインエキスパート試験の参考書としてもおすすめです。
このブログでは、世界のいろいろなところを旅した記録を書き溜めていますので、よろしかったら、他の記事もご覧になって、擬似旅行を楽しんでいただければ幸いです。