Travel, Gourmet, Wine & Sake

ワインと日本酒の有資格者がオススメする名所と美食の旅。イエメシ(おうちごはん)とワインのペアリングも。

スコットランド2019-04 ウイスキー蒸留所

 

前回記事はこちら。

tralco.hatenablog.com

 

1 Royal Lochnagar Distillery

バルモラル城の周辺を散策した後は、お城に近接する、「ロイヤル」を冠したウイスキー蒸留所の見学に行きます。

ここは、「ロイヤル・ロッホナガー」といい、バルモラル城からわずか1.6 kmに位置し、上質な水が供給される山地のふもとにあります。

 

日本にも入ってきているウイスキーですので、ときどき名前を見かけます。

元々は「ニューロッホナガー」と呼ばれていましたが、ビクトリア女王アルバート王子が、創設者のジョンベッグの招待で訪れた後、1848年に「ロイヤル」ロッホナガーの称号が与えられたという経緯で、今の名前になりました。

 

「ロイヤル・ロッホナガー」は、麦芽大麦と上質な天然水を組み合わせて、黄金に輝く琥珀色の、ハイランド・シングルモルト・スコッチウイスキーを生産しています。

scotland

scotland
scotland
scotland
scotland

 

2 山を越えてもう1つの蒸留所へ

翌日、もう1つの蒸留所見学に行きました。

ホテルから約1時間半程度の距離にある「グレンリベット」という蒸留所です。

平坦な道ならカンタンにたどり着けますが、今回は山を越えなければなりません

 

比較的標高の低いところには、羊が放牧されています。

scotland

 

徐々に標高が上がっていきます。

scotland

 

もう山道です。雲が近い。

scotland

3 THE GLENLIVET

到着!

scotland
scotland

scotland

 

 

レセプション。予約していたことを伝えて、チェックインします。

scotland

 

ここで、ドライバーは、空の小瓶セットを買わなければなりません

テイスティングで出されたウイスキーは、ドライバーが飲んでしまうと、飲酒運転になってしまうので、持ち帰ってから楽しんでね、ということのようです。

飲酒運転が日本と比べてどのくらい厳しく取り締まられているのかは詳しく知りませんが、受付のお兄さんいわく、スコットランドでは、飲酒運転は厳しく禁止されている、とのことでした。

たしか、当時は3本で4ポンドでした。

 

テイスティングルーム。

scotland

 

ボトルを組み合わせたオブジェ。

scotland
scotland

 

50年もののウイスキー。19,500ポンド。約270万円。

scotland

 

 

ショップでは、様々なウイスキーが並べられています。

こういうのを1つ1つテイスティングできたら楽しそうです。

scotland

 

樽倉庫。

scotland

 

グレンリベットの歴史。

scotland

グレンリベットの頭につく「THE」はただの定冠詞ではありません

1824年に英国政府公認第1号の蒸留所として認められたジョージ・スミスのウイスキーは、密造酒だったものから、スコッチ・ウイスキーと名乗れるようになりました。

その後、スコットランド内での公認の蒸留所も増えていきました。

しかし、同時にその品質の高さと英国政府の公認第1号のスコッチ・ウイスキーの名声を利用しようと他の蒸留所が「グレンリベット」の名称を自分たちのウイスキーの名前につけるようになっていきました。

そんな状況の中、ジョージ・スミスは自分のスタイルのウイスキーを守るために裁判所に提訴することを決意。

1884年、息子のジョン・ゴードン・スミスの時代についに判決が下り、「ジョージ・スミスのウイスキー」だけが本物の証拠である定冠詞の「THE」をつけることが認められ、唯一無二の本物の「THE GLENLIVET」となりました。

「THE GLENLIVET」は、現在もジョージ・スミスの残したすべての技術と精神をかたくなに守り、受け継ぎながら製造されています。

現在の商品紹介。

scotland

 

 

次回は、エディンバラに向かいます。その道中のお城見学などをご紹介します。

tralco.hatenablog.com