1 なぜ、ボルドーへ?
2014年9月、フランスのボルドーを旅行しました。
一番の目的は、メドックマラソン(Marathon des Châteaux du Médoc)に参加することです。
メドックマラソンとは、その年ごとに発表されるテーマに応じた仮装をして、ボルドーのシャトーと呼ばれる各生産者が振る舞うワインを飲みながら42.195㎞フルマラソンをするというクレイジーなマラソン大会のことです。
昨今の新型コロナウイルスの感染拡大により、2020年、2021年と中止になってしまい、寂しい限りです。私たちがメドックマラソンに参加したのは2014年が最初で最後ですが、体力があれば、あと1回は参加したいと思っています。
予備知識のための本としては、たかぎなおこさん著「海外マラソンRunRun旅」が良いと思います。メドックマラソンのほか、マラソンの基本や台湾、ホノルルなどのマラソンのエピソードが、分かりやすいマンガの形で読むことができます。
2 ボルドーって?
まず、ボルドー(Bordeaux)の教科書的な説明をしておきましょう。
ボルドーは、フランス南西部の中心的な都市で、ヌーヴェル・アキテーヌ地域圏の首府、ジロンド県の県庁所在地です。アキテーヌ公国の首府だったことでも知られています。
ガロンヌ川に面した港町で、市街地は川の湾曲部にそって三日月形に形成され、月の港と呼ばれています。
2007年にボルドーの市街区域1810haが世界遺産に登録されました。
18~19世紀の都市計画によって形成された調和のある街並みと、近年のガロンヌ河岸の遊歩道と一体となった歴史的な再開発が評価されたものです。
なにより、ボルドーワインの産地として世界的に有名な都市ですね。
3 ボルドーに到着、交通手段は?
さて、そろそろシャルルドゴールを出発した飛行機が、ボルドー・メリニャック空港(Aéroport de Bordeaux-Mérignac)に到着します。
空港からは公共のバスが出ているので、それでボルドー中心地まで向かいます。
ホテルに荷物を置き、まずは周辺の散策。
市内の移動は、トラムが便利。
希望のチケット(1日券など、ニーズに合わせて色々選べます。)を自販機で購入し、車内の改札機に通しして乗車する仕組みです。
4 ボルドー市街
(1) ボルドー ワイン委員会
グランテアトルと目と鼻の先には、ボルドーワイン委員会が入る建物があります。
ワイン好きな日本人としては、ぜひとも拝んでおきたい建物ですが、ボルドーのワイン生産者の中には、この委員会制度に異議がある方もおられるということは、知っておいても良いかもしれません。
この建物の1階では、ボルドー産のワインとおつまみがお手頃価格で頂けます。
(2) ガロンヌ川
近くに流れるガロンヌ川に出てみましょう。この川は、13世紀ころのボルドーに、イギリスなど外国へのワインの輸出港としての繁栄をもたらした歴史ある川です。
ここで、ワインの歴史に関する良本を紹介いたします。山本博氏著の「ワインの世界史」という本です。この方は弁護士でもいらっしゃって、内容の正確さや文章の流れなど、とても安心して読めるワインの歴史書になっていると思います。ワインから世界の歴史を眺めるのも新たな発見があると思います。とてもお勧めの本です。
(3) 商工会議所
目を180度後ろに向けると、商工会議所が見えます。
ここ、トラムの駅になっているのですが、電線はおろか、駅らしい建物もありません。
景観を守るために、建物は建てず、ホームがあるだけ。電線は地下に埋めて、トラムは線路から給電する仕組みになっているそうです。
遊歩道にはお花畑。管理が行き届いています。
この遊歩道では、けっこう、ジョギングしている人を見かけました。
目前に迫っているメドックマラソンのため、練習をしているのでしょうか。
ここなら景色も良く、走るのも楽しめそうです。
もうしばらく、ボルドー市内を観光します。
応援よろしくお願いいたします。m(_ _)m