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ワインと日本酒の有資格者がオススメする名所と美食の旅。イエメシ(おうちごはん)とワインのペアリングも。

フランス・ボルドー2014-04 シャトー・ボーセジュール・ベコ

1 右岸?左岸?

ソーテルヌ地区から少し離れ、今度は「右岸」のサン・テミリオン(Saint-Émilion)地区に来ました。

ここでいう「右岸」とは、川の上流から下流方向を見たときの、右側の岸のことを意味します。反対に、左側の岸を「左岸」と言います。

ボルドー地方は、ジロンド川が北西の方向の大西洋に流れています。このジロンド川は、その東に流れるドルドーニュ川と、南に流れるガロンヌ川が合流した大きな河川です。

ガロンヌ川は、ボルドー市街にも流れています。その様子は、「フランス ボルドー/ Bordeaux, France (2014-#01)」をご覧ください。

 

tralco.hatenablog.com

 

ボルドー地方の「右岸」とは、このうちドルドーニュ川からジロンド川が流れる東側の地域を指し、「左岸」とは、ガロンヌ川からジロンド川が流れる西側の地域を指します。

この、「右岸」「左岸」は、ソムリエ試験ワインエキスパート試験では、要注意項目としてよく取り上げられます。

ボルドー地方では、地図の通りなので分かりやすいですが、例えば、フランス南部のローヌ地方は、ローヌ川が北から南に流れているので、上の定義によれば、地図の右側が左岸、左側が右岸ということになり、地図とは左右が逆になります。

 

2 サン・テミリオン

(1) 世界遺産

サン・テミリオン(Saint-Émilion)は、ボルドー近郊のワイン産地のひとつで、歴史地区は周辺の7つのコミューンの景観とともに、「サン・テミリオン地域」の名でユネスコ世界遺産に登録されています。 コミューン(Commune)とは、フランスにおける地方自治体の最小単位のことです。

さて、その美しい景観を見に行きましょう。

城壁のようなものが見えてきました。

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ホントに壁しか残っていない感じです。

バスを降りて、歴史地区の外を少し歩きます。

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古い建物が見えてきました。

ちょうど昼頃、太陽と教会の尖塔のコラボ。

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Église Monolithe de Saint-Émilion。自分では良く撮れたと思う。
(2) ランチ

テラス席のあるビストロでランチを頂きました。美味。

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クレープです。

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サラダです。

テラス席からの眺めは最高です。

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来てよかったと思う瞬間
(3) 歴史地区を散策

ランチの後、少し歴史地区を散策しました。 あるワインショップで売られている最高級ワインの価格表です。 日本で買うよりは安いのですが・・・。

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ちょっと立ち止まって、悩む。そして諦める。

3 シャトー・ボーセジュール・ベコ

さて、シャトーに向かいましょう。 次は、シャトー・ボーセジュール・ベコ(Château Beau-Séjour Bécot)です。

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シャトー入り口

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周辺はこんな感じ。教会が見えます。
(1) ブドウ品種

ボーセジュール・ベコの畑で植えられているブドウ品種は、70%がメルロー、25%がカベルネ・フラン、6%がカベルネ・ソーヴィニヨンです。メルローが多めで、カベルネ・ソーヴィニヨンが少ないのは、右岸の特徴です。

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収穫直前です。

ブドウの樹齢は約35年以上。収穫は全て手摘みで行われます。

(2) 醸造

醸造は、まずステンレスタンクで行われ、その後、原則としてすべて新樽でマロラクティック発酵を行っていきます。マロラクティック発酵とは、乳酸菌がリンゴ酸を、乳酸と二酸化炭素に分解する発酵のことをいいます。

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ステンレスタンク

樽熟成の期間は、合計で約16~18か月間だそうです。

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瓶詰め直前に軽く濾過をしてから瓶詰めされます。

(3) テイスティング

お待ちかねテイスティングタイム。

2007年は、巷で言われているように、ブドウの出来がイマイチな年。それでも、努力したということが分かります。

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Château Beau-Séjour Bécot 2007

4 次は、ペトリュス?

このあとは、外からだけですが、ちょっと有名なシャトーを見に行きます。

tralco.hatenablog.com

 

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