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ワインと日本酒の有資格者がオススメする名所と美食の旅。イエメシ(おうちごはん)とワインのペアリングも。

イエメシ・マリアージュ#006 もつ鍋

前回記事はこちら

tralco.hatenablog.com

 

1 本日のメニュー

本日のイエメシ・マリアージュは、もつ鍋に、高知の特別純米酒を合わせてみたいと思います。

これから気温が下がって、鍋が恋しい季節になってきます。

もつ鍋は、ちょっとハードルが高いように思われるかもしれませんが、材料さえ買ってくれば、特別な調味料などは要りません。ご家庭にある材料で作ることができます

下処理も、基本は洗ってゆでるだけなので、カンタンです。

もつには、豊富なコラーゲンと、コラーゲンの吸収を促す栄養素が含まれています。

寒くなると乾燥してきます。この秋~冬は、お肌にもうれしいもつ鍋を、ぜひとも取り入れましょう! 

もつ鍋と特別純米酒 イエメシ おうちごはん

もつ鍋と特別純米酒。いい組み合わせです。

 

2 では、作っていきましょう!

(1) 材料

① 具材

・もつ(牛の小腸)

・キャベツ

・ニラ

(ここからはお好み。ただし、水分が多く出る白菜やもやしなどは避けた方が無難。)

・豆腐

ごぼう

・長ネギ

② 調味料

・しょうゆ(丸中醤油はおすすめです!)

・みりん(馬場 最上白みりんも、おすすめです!)

・料理酒

・和風だし

・鶏がらスープの素

・にんにく

・赤唐辛子

(2) もつの下処理

① をもつにまぶして、揉みこむ。10分ほど放置(ここで余分な水分が出る。)。

② 塩を洗い流す。

③ 小麦粉をまぶして、揉みこむ(ここで、小麦粉に汚れを付着させて取り除く。)。

④ 小麦粉を洗い流して、水を切る。

⑤ 鍋にお湯を沸かし始める。

⑥ 食べるときの大きさよりも大きめに切る

⑦ 鍋に赤唐辛子料理酒を適当に入れ、もつを投入。

⑧ 2分茹でる。

⑨ 冷水でしめ(脂の流出を止めるため。)、水を切る。

(3) 調理

① 和風のだしをとっておく。

② 野菜は、好みの大きさに切る。

③ だしに鶏がらスープの素、お好みですりおろしにんにく赤唐辛子を投入。

④ だしに、醤油みりん料理酒を、大さじ3:2:1の割合で加える(キャベツ等で薄くなるので、若干濃い目が良いです。この割合は、お好みで加減してください。)。隠し味に味噌を加えてもOK。

⑤ ニラ以外の野菜をスープに投入し、少し火を通す。

⑥ もつニラを投入する(もつは、湯通し後、3分程度煮た状態がベストです。あまり煮込みすぎると、脂が流出し、硬くなってしまいます。)。

⑦ シメは、ちゃんぽん、といいたいですが、うどんでも十分です。雑炊も美味い。

 

3 どんな日本酒を合わせる?

もつ自体がこってり、リッチな風味を持っているので、アルコール添加されているスッキリ系の日本酒ではなく、純米酒を選びました。

今回選んだのは、土佐鶴の特別純米酒です。

精米歩合60%

原料米は、主に「あけぼの」と「松山三井」です。

あけぼのは、主に岡山県で栽培されるお米で、多収と良食味を兼ね備え、業務用米や酒造用米など幅広く使われています。粒が大きく、粘りが強すぎず、適度な硬さがあるのが特徴です。

松山三井は、元々は飯米として、1953(昭和28)年に育成されましたが、1970年代初めまでは普及はしませんでした。現在、愛媛県でのみ栽培され、酒造好適米ではないにもかかわらず、大粒で砕けにくく、精米歩合を高くすることができるので、酒造りにも使われています。

さて、お酒を口に含むと、つきたての餅上新粉のような上質でふくよかな米のニュアンス、サワークリームヨーグルトを思わせる酸味を感じます。

余韻に口の奥に上品なコクを感じます。

今回のもつのこってりとした食感と、しょうゆベースのスープの風味は、この特別純米酒同質なものがあり、お互いの風味を高めあってくれます。

味噌ベースのもつ鍋の場合は、山廃仕込みの日本酒がおすすめです。

 

日本酒とお料理の組み合わせに興味を持たれた方へ、私がSAKE DIPLOMAの試験の時に、参考にした本をご紹介します。

著名なソムリエでいらっしゃる田崎真也さん著の新書です。多数の日本酒のテイスティングコメントと、それにあうお料理が紹介されています。

さらに、SAKE DIPLOMA試験に興味を持たれた方へ。

勉強方法などをまとめたこちらの記事をどうぞ。

tralco.hatenablog.com

 

今日も、ごちそうさまでした。

 

tralco.hatenablog.com

 

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